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東京の景観を考える 参考文献

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東京の空間構造について【江戸からの連続性を探る】

「東京の空間人類学」陣内秀信(ちくま学芸文庫)
1985年の本だが、東京の都市空間を考える上では、もはや古典的な著作。
江戸時代の切絵図をもって東京を歩き回った著者が、江戸の都市構造をベースに据えて、どのような営為の積み重ねで東京の都市空間が形作られてきたのかを俯瞰する。「東京を撮る」ことをテーマにする人は知っておいて損はない。
「見えがくれする都市—江戸から東京へ」槇文彦ほか(鹿島出版会)
当時東大教授だった建築家槇文彦を中心として複数の建築研究者による論考。「道」の接合に関する考察、山の手の「奥性」に関する考察、道路境界に関する考察など、道路景観などを読み込んでいく際には、面白い視点となりそう。

【都市計画という行為を知る】

「東京都市計画物語」越沢明(ちくま学芸文庫)
「東京の都市計画」越沢明(岩波新書)
主に関東大震災以降の東京で行われた都市計画(行政主導のインフラストラクチュアの整備)について、プロジェクトを紹介している。山手線の駅前広場の整備、幻の環三通り(小石川の播磨坂)、砧公園、行幸道路などなど、あれもそうだったのか、という場所がいろいろと出てくるはず。

街並み景観について
【街並み(建物が集まっている状態)をどう捉えるか】

「街並みの美学」芦原義信(岩波現代文庫)
建築家の街並み論。ゲシュタルト心理学を応用した「図と地」の問題、建物の高さと道路幅との関係など、
景観の評価を考える上での基本的な理論を押さえている。建築論・街並み論のロングセラー。続編もあり。

【景観を通じて現在を読む】

「失われた景観—戦後日本が築いたもの」松原隆一郎(PHP新書)
経済発展を全てに優先させた戦後の日本。その中で形作られてきた景観を、郊外のロードサイドなどを例に読み解く。規制緩和など「経済政策」と景観との関わりという視点は新鮮だった。
「偽装するニッポン 〜公共施設のディズニーランダゼーション」中川理(彰国社)
駅舎や公衆トイレなど、公共施設に蔓延する「ディズニーランド」的デザインの流行の原因を探る。10年前の著作だが、問題提起は一向に古びていない。

景観に封じ込まれた記憶

「世の途中から隠されていること—近代日本の記憶」木下直之(晶文社)
「わたしの城下町—天守閣からみえる戦後の日本—」木下直之(筑摩書房)
前者は、銅像、石碑、肖像写真、記念館など、時代時代に作られ、その後の都合で書き換えられたり、忘れられ
たりしてきたものを現代の中に探す歴史ルポ。後者はその視点で、全国各地のお城と城下町を訪ね歩く。

サンプリング「調べもの」するまなざしと表現
【考現学から路上観察へ】

「考現学入門」今和次郎(ちくま文庫)
「路上観察学入門」赤瀬川原平(ちくま文庫)
前者は大正末期の銀座からはじまった「現在」を鉛筆と紙とで記述する試み。
何を調べていたのかというと、、、見てのお楽しみ。後者は、前者の影響を受けつつも、80年代の東京にて主に写真を使って、おもしろ物件を収集するという動き。両者に共通するのは、アート系の人々が行った「まなざし」の実験であること。事実これらを読んだあとに町に出ると、町を観察するまなざしになっていることに驚く。景観とは、対象となる建物などがどうこうという問題もありつつも、しかし見る側のまなざしの向け方の問題でもあることに気づく。

【建築系の「都市記述」というジャンル 】

「都市/建築フィールドワーク・メソッド」田島則行編(INAX出版)
建築系/工学系の「手」「足」「目」をツールとして使って、都市や建築をどのように捉えるのか。東京を記述する思考実験だと理解している。
「10+1 No.47 特集=東京をどのように記述するか?」(INAX出版)
10+1という雑誌では、延々とこうした情報が紹介され続けている。ほかにも「no.43都市景観スタディ」などの特集もあり。写真家もプロジェクトに参加している場合もある。グラフィックの使い方、エディトリアルデザインと相まってプレゼンテーションされる。

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