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この映画の企画は、映像の観点からではなく、文章を構築するところから始まりました。
企画段階では、四章に分かれているというものでした。第一章から第三章までが、「ルイの友達」「トニー」「ばった」の個々の動き、第四章で三人が集まり不意の事故を解決しようとするというもので、原作は小説のようなものでした。
 
そもそも、この題材は、映像であろうと他の表現であろうとやってみたかった代物でして、このことについて色々と考えていたので、文章は比較的容易に書けたといえます。
非常に思い入れの強い登場人物となった「ルイの友達」を起点に、どんどんアイデアを膨らましていきました。

企画を持ち寄ってそこから撮る作品を選ぶというコンペをやりましたが、その際に、この企画のフレコミとして書いていたのが、以下の文章です。

「私が24年間の中で最も時間とお金と体力を消費した10代なかごろから、20代前半までの環境や経験、モラトリアムで無駄な時間を15分間にまとめる「おれ様」ムービーを撮りたい。後悔や説教くささが前面に出るドラックカルチャー映画はリアリティーがなく、逆にハードドラック賛美物も自己満足で終わってどこか首をかしげたくなる。前者、後者とも責任逃れ的要素が見え隠れし、視聴者の判断を鈍らせる、ってゆうか両者とも嫌いなので蹴っ飛ばしたい。
『ハードドラックやってないと解からないよ〜』的笑いや、『麻薬なんかに手を出すから解からないんザマス』的話題は難しくてややこしい。単純に面白い物はおもしろいはずであります。誰だって何かを感じられる可能性があるはずです」

なんかこっぱずかしい文章ですが、ここからこの映画は始まりました。

起点であるとともに、絶えず映画作りの中心ともなりえるのが「企画」ではないかと、思います。

                                            手塚研